私は、自営業者である。
大学を卒業後、就職しなかった。 いいご時世に生まれたと思う。基本インフラとしてインターネットが整備され、それなりに手が届く値段でデバイスが買え、そこに自分のスキルとまごころを載せて飛ばせば、人に届く時代。私のような小粒な人間でも、なんとか食うに困らず生きてこられている。そしてLCCも普及し、日本のパスポートとクレジットカードを握りしめてさえいれば、おおよそ好きな所に好きなときにいける。 しかし、 「簡単に一週間休みとれていいよなー」 「そんなポンっと出せるお金ないわーすごいなー」 と言われるとモヤっとする。なんだか、誤解されている。 私の生活はいいように見えているらしい。しかし、たぶん同年代の所得と大差はないし、基本週7で働いているので、合計の休暇を計算したらきっととても少ない(社畜ならぬセルフ畜と呼んでいる)。福利厚生もない。 休みをとってないときは狂ったように仕事か勉強をしているのに、たまにまとめて旅行にいくので目立っているのかもしれない。というか、強制的に拠点以外の土地に旅行に出ないと休まらない。未知の土地に行かないと「やらなければいけない諸々のこと」以外ができない、という事情は伝わりにくい。 それに、お金をポンと出してるように見えるのは、それがわたしにとって優先順位が高いから。本当のところは、その金額を出したところで返ってくるものが多いと判断しないとお金は出さない吝嗇な人間だ。普段は自炊だし、シェアハウスに住んでるし、自転車行動だし、自分の部屋で絵を描くだとかの一人遊びで満足してしまうのであまり外でお金を使わないし、使っているお金の総量はみんなと変わらない。 きっとそういうことでしかない。
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Hrk writes. 両極端の、どちらも自分 Archives
November 2021
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